個人でも簡単にできるHDDの故障予防策まとめ


今までに数百台のHDDを購入、運用してきた経験から得たHDDの故障原因を極力減らすノウハウをまとめます。

HDD運用上の理想は、HDDはデータセンターでの運用中のように、埃や温度の変動の極力少ない環境下で、安定した電源とがっちりしたサーバ筐体に守られている環境です。しかし、個人ではそんなことは出来ないので、本投稿は出来る限りHDDの故障原因を排除し、自身のデータは自信で守りましょうと言う内容です。

HDDを壊す主な要因

初期不良や元々HDDの品質が悪いと言う点はHDDが壊れた後に良く疑われ、その通りであることも多いのですが、それ以外のHDDの故障原因を挙げてみます。

  • 振動
  • 熱(HDDのスペックにある通り、凍結するようでもNG。熱すぎるのもNG。24℃程度の適温が良い)
  • 電圧不足(電源に入る前の電圧が100v近辺ではない)
  • 低品質電源の使用
  • ケース内配線で電源ケーブルをSATAケーブル等と並行して配線している(電源ノイズが入りやすい)

PC入力電圧のチェック

ワットチェッカー等で、PCに繋がっているコンセントの電圧をチェックします。100v以下だった場合には、たこ足配線をしている場合には、直に壁のコンセントから電源を取るようにします。それでも電圧が低い場合には、東電に相談するか、電気屋さんに相談します。

volt

上記は、うちの環境ですが、102.5voltなので、少し電圧が高いですが、丁度良いくらいです。

PCケース内のケーブルの取り回しについて

ケース内配線は出来る限りきれいに行い、電源ノイズによる影響を最小限にするために、12vや5v、マザーボードへの電源コネクタと、PC上のハーツが並行して設置される事を極力避けます。ごちゃっとしたケース内配線をたまに見かけますが、最低限、電源ケーブルだけでも、綺麗に配線する事をお勧めします。

綺麗に配線する事によって空気の流れを改善する事で、HDDの排熱に貢献し、電源からの余計なノイズを低減させます。

下記の図の赤丸部分はPCケース内の配線作業中の写真ですが、各ケーブルをタイラップ(またはインシュロックと言う)を使って主要な部品から離して空中に止めているのが解るでしょうか?主要な部品からへ電源ケーブルが触れる機会は最小限にします。

cable

また、ケース内のFANに関してもノイズ源になる為に、出来る限り風の流れ道を工夫する事でFANの数を減らします。

購入直後のHDD慣らし運転(エージング)

一般的に販売されているコンシューマ向けHDDはメーカー側では(SASやニアラインHDDに比べて)そこまでしっかりとテストした上で出荷しているわけではないので、必ず慣らし運転(エージング)をします。やる事は下記の通りで、番号の若い順に優先度が高いです。5番目は誰でも出来るわけではないので、環境毎に出来そうなものを実施してください。

  1. HDDをクイックフォーマットではなく、通常フォーマットする。HDD容量によっては10時間程度かかるが、最低限これだけは実施する。
  2. HDDのSmart値を確認し、Smart値に異常がないかを事前確認する。
  3. HDD全体に対して、テストデータをランダムに書き込む。その際、HDDのヘッドの動きを激しくするために、同時に複数のファイルをコピーする(※1)。
  4. HDDの電源ON/OFFを繰り返す(PCの起動停止試験。あんまりやるのも労力の無駄なので数回だけ)
  5. 上記を1週間程度連続で実施する(静かな省電力PCがあれば、そこに組み込んでテスト用のバッチをフル回転)

※1 手動で同時に複数のデータをコピーする簡単な方法は、出来るだけファイルサイズの大きなファイルを用意して、そのデータをコピー(Ctrl+C)して、貼り付け(Ctrl+V)を連打するだけです。こんな感じで。

test_hdd

HDDに負荷をかけるのは、簡単なツールを作って、0データを延々とパラレルで書き込むだけでもOKです。

RMAしたHDDについて

HDDが壊れた場合、RMAで対応する事があります。そのRMAで帰ってきたHDDは大抵の場合修理品となっており、RMAに対する補償期間は、最初のHDDを購入した段階から変更される事は殆どありません(RMA期日近辺だと、多少引き伸ばされるメーカーもあるようです)。

HDDが壊れてRMAを何回もしている場合、もしかしたら、上記までにまとめたように、HDDが壊れるのは環境に問題があり、修理品がまた壊れて、RMAに出し、また壊れて、、、結局『あのメーカーは良く壊れる』と言う結論に至ってしまう事もありますので、HDDが連続して壊れる様な事があったら、本投稿の内容を再度読み返してみて、HDDに濡れ衣を着せていないか、再度確認してみると、何度もHDDを故障させ、データを紛失してしまうリスクを抑えられるのではないでしょうか。

HDDの故障によりデータを無くさない為に

HDDの定期交換の薦め

HDDは消耗品なので、壊れてしまう前に定期的に買い替える事をお勧めします。

スパンとしては、そのHDDの保証期限、もしくはRMA期限が切れる前後での買い替えが好ましいです。

理由は、そのHDDに対して、『出荷から○年間であれば、そこまで大量のHDDが故障しないから、RMAは○年間にすれば故障対応はそんなに無いはず』と言うメーカーの思惑があるはずです。よって、保証期限、もしくはRMA期限は2年(大抵のコンシューマ向けHDD)、3年(一部のHDD)、5年(SAS、ニアライン、NAS、防犯カメラ用 etc)が過ぎたあたりが壊れやすくなる頃なので、その近辺で買い替えるのが良いと考えています。

HDDの故障予防策まとめ

  • 電源が不安定な状況下でHDDを運用しない
  • 購入後はエージングをして、初期不良のHDDは初期不良対応で交換する
  • HDDの温度は出来るだけ20℃台で運用する
  • RMA期限が過ぎる前にHDDを買い替える
  • 中古品のHDDは絶対に買っちゃダメ!!
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