派遣SEが切られる基準と、そうならない為の行動理念


自社システムや製品を持たない会社は必然的に他社にSEを派遣、ないしは準委任(事実上は派遣であることが多い)する事になるのですが、『派遣先から切られる』事態に陥るSEが一定数いるのはご存知の通りです。

今回は、『切られる理由』について書いた後に、『切られることによるデメリット』と、『切られないSEになる為の行動理念』についてまとめてみます。私の拙い経験上からの投稿ですが、これから経験を積む新人のSEさんには是非参考にして頂ければ幸いです。

切られる理由TOP3

以前、パートナーさんの受け入れと評価を担当していた際の経験から、誰を入れるか、誰を切るかと言う話題は日常茶飯事でした。入れる方は面接をした上でスキルとコストを考慮して入れるだけなのですが、切る場合には下記のように明確な理由があります。

  1. 勤怠が悪い
  2. 業務への取り組み姿勢が悪い
  3. コスト上の理由

以降は、その具体例と対策を書いていきます。

1.勤怠が悪い

一番の理由は勤怠です。判断基準を列記しておきます。

  • 遅刻が多い(酷い人は毎日。数分の遅刻を頻繁にするのもNG)
  • 体調不良が多い(毎週月曜日に体調不良が多いのは特にNG)

社会人として、毎日定時に出勤して、体調不良と言うサボりをしないのは当たり前のことですよね。サボりで無い体調不良が多い場合には、残念ながら、『契約で定めた勤務時間を満たさない』と言う理由ででお断りすることも多いです。

2.業務への取り組み姿勢が悪い

業務への取り組み姿勢が悪いと、問題にされることが多いです。特に下記のようなケースです。

  • 『1.勤怠が悪い』の常習犯
  • 報連相が出来ない(新人を除く)
  • 責任感が無い(品質が悪い、スケジュール遅延を相談しない等)
  • 嫌なことがあると翌日休む
  • やる事が終わっていなくても定時に帰る
  • スケジュール感が無い
  • 言葉遣いが悪い

良く、『使えない』と言う言葉を聞きますが、上長が『使いこなせない』ケースも多々あるので、上記に該当しない場合には、問題点として挙がる事は殆どありませんでした。裏を返せば、そららに該当しなければ、致命的なマイナス点としては取り上げられません。

3.コスト上の理由

プロジェクトの縮小や中止、予算削減に伴い人員削減するケースです。こればかりは仕方ないです。

切られることによるデメリット

出向先から切られると次のようなデメリットがあります。

  • 自社での評価が悪くなる
  • 何度も切られると、営業から提案してもらえなくなる(結果、仕事が無くなる)
  • 経歴書に数か月しか続かなかったプロジェクトが多くなる(経歴書で見送られる事が増える)
  • 転職時に不利になる(スキルや成功体験を得る機会を逃している為)

SEの派遣を受け入れるかどうかの判断基準では、経歴書が使われます。数か月単位でプロジェクトを移動している人や、自社業務、スキル向上の為の勉強等の項目が多々あると、毎回出向先で問題を起こすSEだと見なされ、不採用が多くなる傾向があります。

3.切られないSEになる為の行動理念

  • 定時前に出勤する
  • 仮病は使わない
  • 病欠時には自社メンバに一報するだけでなく、プロジェクトリーダーにも電話を取り次いでもらい、『どの程度休む可能性があるのか』、『休むことによる進捗遅れ』、『どうやってリカバリするか』、『取り急ぎの要件は誰かに引き継ぐよう依頼する』と言った連絡をする
  • メールご送信を予防する(メール送付前は宛先、本文、内容を再チェック)
  • 提出物は印刷したうえでセルフチェックし、出来れば先輩にもレビューして貰ってから提出する
  • 遅延がある場合は、抱え込まず早めに上長に相談する
  • 言い訳はしない
  • 問題を起こしたら真摯に受け止め、再発防止に努める

全体的に当たり前の事ばかりですが、もし実践していないことがあれば、1つずつでも良いので心掛けたいですね。

4.評価を上げるための行動理念

『3.切られないSEになる為の行動理念』はもう実践済み場合には、次のような事にもチャレンジしたいですね。私も心掛けたいと思いつつ、忙しさを出来ていない事もあるので、自分自身への戒めも込めてリストアップしました。

  • 何度も同じことを聞かない様、大事なことはメモる(定型的なフローや、他の人も知っていた方が良い内容の場合には、備忘としてメーリングリスト等に投稿し、『認識違いがあればご指摘ください』等とすると、やる気があると評価される事もあります)
  • 会議の議事録は率先的に取り、その日のうちに展開する(翌日展開の事が多いので・・・)
  • 後任が来た場合を考え、定型処理等はドキュメント化する
  • 良い質問の仕方を覚える
  • 他人の仕事には我関せずではなく、何時でもヘルプ、助言出来るようにアンテナを高くする
  • 仕事が早く終わったら、遅れている人を手助けする
  • チームメンバの仕事内容は常に把握しておく

最後に

全体的に当たり前の事ばかり書いていますが、残念ながらその当たり前が出来ず、悪循環にはまる人を見かけます。SNSで交流していたSEが客先から何度も勤怠を理由に切られたため、解雇された事ありました。その後についてSNSを通して知ることが出来ましたが、下方修正の転職をしたようです。結果として、年収・福利厚生が悪くなり。更には残業代の出ない長時間労働を強いられたりもしていたようでした(実績を積み、景気が良くなったタイミングで転職できることを祈っています)。

後悔後先に立たずと言いますが、常にベストを尽くして仕事に励むため、自戒の念を込めて今回はこのような投稿をしてみました。

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4 Responses to 派遣SEが切られる基準と、そうならない為の行動理念

  1. bebet 曰く:

    とはいえ、忙しくて残業が多い現場の場合では、出来るだけ自分が被害を被らないように他人の仕事にわれ関せずとなるのも致し方がないと思われる場面も多々見受けられますね。

    ずーとプロジェクトが忙しいのであれば、それはプロジェクト自体が問題なので、改善提案なり抜けるなりのアクションが必要ですし、単発で1ヶ月程度忙しいとかは仕方がないので協力して乗り切るとか。

    悪循環に陥るSEが多いことを、SEだけの問題と捉えてしまう人がいるかもしれないと考えると、ややこの記事はバランスが悪いように思えます。

    • lasas 曰く:

      的確なご指摘ありがとうございます。

      確かに自分が被害を被らないようにする為に我関せずとなるのも仕方ない気もしますね。
      プロジェクトがずーっと忙しい場合には、プロジェクトやその現場の問題である場合も多いですし。

      ただ、人間心理として、我関せずを貫いていた人がドはまりした場合、助けたくない空気になってしまう事もあるので、匙加減には気を付ける必要がありそうですね。

      • 匿名 曰く:

        早速のご返事をありがとうございます。

        忙しい状態が続いていしまうのには、
        ・何らかの工数を見積もりで抽出し切れていない、または顧客の言い分に対抗できず値切られている
        ・人月×開発期間=総工数の予算算出案にとらわれすぎて(あるいはENDを絶対にずらせないと言う顧客の要望により)月毎の人の出入りが激しく、結果有識者が育たず、一部の有識者に頼る属人性が多いプロジェクトとなる。
        属人性が高いプロジェクトはスキルの高い人が忙しさ故にボトルネックとなり、下流工程へ流す時期が遅れるため、全工程内での開発者の負荷の分散の概念において、著しくバランスを崩す。

        根本的にはこうした事を解決していかなければ、プロジェクト全体が円滑に進むことはないと思うのですが、それができていないのが今の日本のIT業界なのかなと。

        私は、ユーザーの開発費用のかけかたを考え直すべきなのではないかと思っています。
        難しいプロジェクトになればなるほど、人員の山積みを急に高めるのは品質上のリスクを増やし、有識者の負担をより増す事態となることは、経験則でわかります。

        ちょっと本題からずれてしまいましたが、
        派遣SEの場合は、現状を鑑みるとどうしても派遣先に寄り添っていかなければ「その現場に」居続けることはなかなか難しいでしょう。
        これが匙加減なのかなと。

        派遣SEのドはまりと言えば、我冠せずを貫いた人は現場の空気によっては退場させられてしまう点。
        でも、これは派遣SEからすれば、実は「社会的に正当に働いてる限り」派遣SEとしての特権を発揮できる場でもあると私は考えています。
        就業する現場を選べる力は、社員よりフリーランス・契約社員の方がはるかに強いですからね。

        ただし、業界は意外と狭いものです。
        「社会的に正当に働いてる限り」の条件を満たさずに働き続けた場合、どこかで手痛いしっぺ返しを食らう可能性は高いと思います。

        即ち、
        やはり程度の問題となってしまいますが、
        正社員にくらべれば、フリーランス・契約社員の自由度は高けれど、言動には気をつけましょうと言うありきたりな話に。
        ただ、正社員と違って「プロジェクトを最後までやりきらなければならない」と言う縛りはないのが特徴なのかな。
        メチャクチャな労働状況になっているのが現場の責任・プロジェクトの責任であれば、耐えられません・抜けます。
        これでいいんです。

        責任のありかを明確にすることで、ベンダー・プロパーは初めて反省するのですから。
        ベンダー・プロパーは簡単に責任を認めないので、確たる証拠が必要です。

        見積もりと実稼動工数
        ボトルネックの要因
        問題発生要因
        主にはそれらをつきつけて、自分の責任ではない事を説明していくことが肝心ではないのかと。

  2. 匿名 曰く:

    これも経験則ですが、
    炎上プロジェクトは会議と教育で、正規の時間はすべて潰されました。

    会議は進捗の遅れをどうやって解決するか

    教育は、現場にアサインして2ヶ月の新人に信システムを作るための基礎知識を伝えるための時間。

    勿論両方とも見積もりに入ってません。

    前者の理由はユーザーの要件の曖昧さ、
    後者は有識者の少なさと急な増員による工数増大です。

    これ、予算が増える理由として主張できない会社が多いのですが何故なのですかね、、、

    私は障害意外でseが残業する理由は個人のスキル不足以外にあり得ないと言う状況が理想だとおもいますが。
    海外は既にそうですし、seと言う職業は程ほどに高いステータスをもってます、、、

    残念です。

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