GS108Ev2のファームウェアも最新化したので、いよいよVLANの設定に入っていきます。目標は下記のとおりです。
- GS108Ev2を2台とLinuxサーバでiEEE802.1Qを使ったタグVLANの設定を行う
- Ubuntuサーバ上のKVMに802.1QのVLANインターフェースを作成し、GS108Ev2のタグVLAN毎にVLANインターフェースを作ることで、MBオンボードの1つのNICだけで複数セグメントに参加させる
- 徹底的に無駄を排して省電力にする。
- 無線LANアダプタやWindowsPCもLANに参加させる
設定に入る前にGS108Ev2についての主な特徴です。
- VLANが設定可能(ポートベース、iEEE802.1Qの何れか一択)
- QOS設定可能
- ネットワーク状態の簡単な診断が可能
- ポートミラーリング機能
- ループ検知
- ブロードキャスト制御
- ProSafe Plusでスイッチの設定が可能(windows用のみ)
- パワーコントロール機能による消費電力削減
- コンパクトサイズ メタル・ケース
- ライフタイム保証(ACアダプタは2年保証)
最初に、VLANを利用する際には手書きで良いのでネットワークの設計図を書きます。設計図なしで設定を始めると、設計中はわかっているつもりでも、トラブルが発生した際に解決に時間がかかったり、設定完了して1年後に、設定内容を忘れていて結局リセット等と言う悲しいことになるので・・・
最初に、スイッチに名前を付けられるので、名前を付けていきます。IPアドレスやMACアドレスで管理すのは、ナンセンスです。選択されたスイッチのスイッチ名に名前を入れて、適用ボタンを押します。
設定された状態を確認します。これでスイッチ名で直感的にどのスイッチかが判断できるようになりました。
両方のスイッチに名前を付けておきます。普段使いのネットワークはLANと言う名前にして同様に設定しておきました。
次に、パスワードの設定も行っておきます。
ここからVLANの設定を行いますが、コマンドラインからではなく、GUIからの設定しか出来ないスイッチなので、色々いじってみた結果、設定手順が決まっているようでした。よって、VLANの設定は下記の手順で行います。
- VLAN IDを必要数作成する
- VLANメンバーシップで、追加したVLANとポートの割り付けを実行
- Port VLAN ID(PVID)で、ポートの所属するデフォルトのVLANを変更
- VLANメンバーシップでVLAN ID1に所属しているポートのうち、VLAN ID1に所属する必要のない物を除外する
特に、PVIDに注意が必要で、GS108Ev2では、特定のポートに属するデフォルトのVLAN IDが必ず1つ必要となる仕様らしく、上記のような冗長な手順が必要でした。
1.VLANを有効にして、VLAN ID2を追加する。
2.VLAN ID2に属するポートの設定を行う。
3.Port VLAN ID(PVID)で、ポートの所属するデフォルトのVLANを変更
4.VLANメンバーシップでVLAN ID1に所属しているポートのうち、VLAN ID1に所属する必要のない物を除外する
ここまでで片側のスイッチの設定が完了したので、もう片方のLAN側も、同様に設定を施します。注意点はServerSideのスイッチと、LANのスイッチの間を一本のLANケーブルでつないでいますが、これは、Tagあり(『T』を選択)で設定しておきます。LAN側には、無線LANのブリッジモードにルータや、Windowsクライアントしかいないので、ほとんどのポートはTagなし(『U』)で設定するのみです。