QNAP TS-653 Proのログイン画面すら出なくなった為、データ保存されているHDDを取り外したのち、リセットボタンを用いて復旧しました。データも無事に復旧済みなので、その記録です。
背景
QNAP TS-653 Pro はデータ倉庫として利用していました。倉庫用のNASを常時電源ONにしておくのは勿体ない為、利用しないときは常に電源OFFにしていたのですが、その間にNWのセグメントを172.xx.xx.xx⇒10.xx.xx.xxへ変更したりNWの設定変更をしていました。
十中八九、NWの構成変更が原因で、ログイン元PCを特定するACLがかかっていたのが原因なのですが、PCも変更していた為、アクセス条件も不明になり、リセットと相成りました。
倉庫用NASを運用する際には、環境変化時に忘れずに対応しておく必要があったと痛感した次第です。
復旧作業
上記背景、完全に自己責任とは言ったものの、データは取り出さなくてはいけないので、以下手順で救済を行い復旧させました。
①NASの電源を切る
②HDDを全て抜く
③NASの電源を入れる
④NAS起動完了後、リセットボタンを3秒程度(ご参考)押す(一般家庭にあるクリップを曲げると簡単にボタンを押す金具が出来ます)
⑤「ピー」と言う音と共にNASがリセット・再起動されるので10分程度待ちます
⑥再起動後、NAS前面のボタン操作でIPアドレスを確認し、NASへブラウザからアクセスします

- 初回セットアップを実施する際にHDDが全く入っていないので「HDDを入れるように促されます」ので、一度シャットダウンシャットダウンします。

- データが入っているのとは別のHDDを接続して、セットアップを完了させます(私は空いていた手持ちのSSD120GBの物を利用しました)








初期設定が完了したら、NAS管理画面へ移動します。
注意事項:一時的に取り外しているHDDは、今のQNAPのOSでセットアップしているはずなので、復旧が終わるまではOSのバージョンアップを実施しない方が、無用なトラブルを回避できるかと。
⑦セットアップ完了後、NASをシャットダウン
⑧HDDを再度セッティングします
⑨NASの電源を入れて、HDD(RAID5)を再認識させます。





仕上げ
上記までで無事に昔のHDDをRAID5構成を保ったままマウントすることが出来ました。後は普通に設定画面からユーザー作成し、共有フォルダの設定をして完了です。
教訓
今回は、お恥ずかしいことに間抜けな教訓ばかりです。
- セキュリティ強化の設定をする場合には、その設定を書き残しておく(自戒)
- NW構成変更時は動かなくては困るものは動作確認しておく。切り替え時の場合旧環境と並行稼働しているはずなので、その時なら簡単に修正できるはず。
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