foltia ANIME LOCKERの最新版であるバージョン4のインストールと設定例です。foltiaはOS部分にCentOSを採用していますが、購入したDVDにOSイメージ一式が入っているため、Windows上で動かすものではありません。少し古いPCにビデオキャプチャカードを挿して、foltiaをインストールすればすぐに利用可能になります。時は金なりで多少の出費でお気楽全自動でアニメの全自動録画とCM分離をしたい人には最適なソリューションかもしれません。
foltiaの特筆する機能
- 全自動CMカット(CMのみ、本編のみ、CM、本編分離、チャプタ追加)機能への対応
- 録画番組の自動分類
- ブラウザ上からのリアルタイム視聴
メリット
- Linux上で動くとはいえ、インストールが簡単でサポートも充実している
- 低価格(8000円前後)で自作HDDレコーダーに必要な機能一式が手に入る
- windowsやMacユーザーでLinuxの知識が殆どなくても利用可能
- 殆ど手間いらずで動かし続けられる
- 同一アニメが複数の放送局で放映される場合に、それらをしょぼいカレンダーと連携して同一のアニメとして分類しているため、重複して録画してしまう事を防げるインターフェースを備えている(本BLOG中でも画像を載せておきます)
- Windowsを買わなくても良いので、foltiaさえ購入すれば追加のソフトウェアは不要
- インストールが面倒なら、インストール設定済みのPCが販売されている
- スマホ・タブレット連携が出来る
デメリット
- アニメ録画に特化している(アニメ以外も録画可能だがアニメのように簡単操作で録画とはいかない)ため、アニメ以外の録画機能は弱い
- 録画サーバを専用にたてる必要がある。epgrecであればファイルサーバに相乗りできるが、foltiaの場合には、1台占有となる。
※デメリットについてはアニメしか録画しない人については全く気にならない制限となります。
前提条件
- ビデオキャプチャボード(pt3 pt2 等)がインストールマシンに挿してあること
- foltiaを購入していること(評価版のDLあり)
- SCR3310-NTTComを購入済み
- CentOS6.5が動作可能なマシン(HP ProLiant MicroServer N54L等)であること
- 十分な録画領域が存在すること(500G以上。WD 6TB、Hitachi 4TB、Seagate 8TB)
- OSインストール対象のSSD/HDDは20G以上の領域を持つこと
- Core i3 2Ghz以上のCPU
- 1GB以上のメモリ(4GB以上推奨)
- インターネットに繋がること(有線LANの方が楽。無線は設定が必要)
foltiaのインストール
PT3を購入してPCに挿し、SCR3310-NTTComを接続した上で、foltiaのインストールCD、もしくはDVDからブートします。
一番上のBOOTを選べばインストーラが起動します。(10秒ぐらい待っていても勝手にインストーラが起動します)
インストーラの起動中。Linuxのブート時のメッセージが表示されますが、気にすることは無く、1分程度待っていてください。
インストーラが起動し終わったら、上記画面の赤い部分のようにブラウザからIPアドレスを指定して、インストーラ画面に入ります。この画面で、rootアカウントでログインする事も出来ます。パスワードは無しです。
上記は、試しにrootでログインしてからifconfigコマンドを実行した所です。foltiaのインストールで、Linuxにログインする必要はありませんが、『インストール中にログインして、簡単な操作も可能です』と言うことで紹介しました。
ブラウザで、foltiaのインストーラ画面にアクセスした所。同一して次へ進むで。
ドライブ選択画面を選びます。
利用するHDDを選択して、ハードディスクの消去とインストールを押します。その際に、7ケタのIDの入力を求められますが、これは下記の画面のようにfoltiaをインストールしているPCのモニタに表示されているので、そのIDを入力します。
上記は7ケタのIDの表示例。ランダムでインストールのつど発行されるようなので、特に隠したりはしませんでした。
ハードディスク消去とインストールを押すと、上記のような画面になって待たされます。何時まで待たされるかと言うと、PCのモニタを見ていれば、フォーマット処理とデータのコピー処理が走っているので、それが終わるまでです。
取りあえず、foltiaのインストールが終わるまで待ちます。
待っている途中、じょきのような画面のままです。
foltiaのインストールが完了したら、PCは勝手に再起動され、ログイン画面が表示されます。その際にアクセス先のIPも表示されているので、再度ブラウザでアクセスします。
使用承諾に同意して次へ。
チューナーボードのドライバのインストールをします。ドライバは、上記画面の赤字で囲っているURLからダウンロードするようにと、インストーラからの指示があるのでその通りにします。PT2、PT3以外を使っている人も、多分このソフトウェアをダウンロードする事になると思われます。目的はドライバではないので・・・・
ダウンロードしたドライバ?をアップロードします。
ドライバのインストール後、再起動されます。再起動したら、次へを押します。
アクティベーション時に、製品に添付されているシリアルナンバーを入力します。評価版を使う場合には、評価版を押せば録画時間が3分に制限されるものの、取りあえずは利用可能です(BS11だけは30分いけるみたいです)
録画先の設定をします。
マウントに成功しましたと出るので次へ。
チャンネルスキャンを行います。
NeroAacEncをダウンロードしてアップロードします。以下のURLより・・・となっていますが、そのURLは既に使えないので、赤枠でくくったURLよりダイレクトにダウンロードしてください。
neroAacEncは上記をアップロード。
NeroAacEncのインストール完了。
foltiaのセットアップ完了。
メインメニューは上記のような感じです。メニューからアニメに特化している事がわかるかと思います。ライブ視聴もあります。
アニメ放送予定を選ぶと、放送予定のアニメが表示されます。
アニメ新番組を選ぶと、新番組一覧が表示されます。例えば、一番上の方にあって、複数の放送局で放映されるAチャンネルを選んで予約録画してみます。
どこの放送局でAチャンネルを録画するかが選べます。
ここで気づいたかもしれませんが、一つのシリーズが複数の放送局で放映されていた場合、それらを全部同じ番組として扱ってくれるところがfoltiaの便利な所です。これにより、重複録画防止のために、細かい条件を指定する手間を省けます。更に、話数と言う所で、第何話なのかも管理しています。ここがfoltiaを使う上でのメリットの一つでもあります。
更に、今回のメジャーバージョンアップであるCM全自動カット機能も赤枠の所で選択できます。
予約した状態。TBSでAチャンネルを予約してみましたが、これにより、他の放送局で放送中の同シリーズも黄色で網掛けされます。何気に便利ですね。以上でfoltia のセットアップは終わりです。
録画したファイル名が意味不明で困っている場合
foltiaで録画した番組名はファイル名から番組名を判別できない状態となっています。その場合には、ledybaさんのShoboCal_Renamerを使う事で意味の分かるファイル名にリネームする事が可能です。
最後に
以上でfoltiaのインストールと紹介は終わりです。以前Amazonで購入して使っていた製品をライセンスキーごと知人にプレゼントしてしまった為今回は録画まで出来ていませんが、以上のような設定で利用可能です。アニメ好きな人は購入してみても良いのではないでしょうか。特にPT3をWindowsで利用するには、ソフトウェアを探すところから始めますが、foltiaの場合にはインストールさえしてしまえば悩むことなく利用可能です。サーバは1万5千円程度で入手可能で、500GのHDDをももくっ付いてくる激安サーバHP ProLiant MicroServer N54Lなんかが枯れていて良いのではないでしょうか。