我が家はAmazonのアレクサ(Alexa)を用いてスマートホーム化しています。その中で、既設の蛍光灯(LED化済み)はAlexa対応した製品が無く、「アレクサ、蛍光灯つけて」が出来ませんでした。
そして、GoogleやAmazonで「蛍光灯 アレクサ」で検索しても、E26対応のスマート電球か、Alexa対応のシーリングライト(赤外線でON/OFF可能なシーリングライトアダプタに、赤外線リモコンでスマートホーム化する手法含む)の事例しか出てきません。
そこで、家中の家電をAlexa制御する野望を胸に、LED化した蛍光灯はAmazon純正のスマートプラグでON/OFF出来るようにし、下図の構成にしてアレクサから制御できるようにしました。

LED蛍光灯をAlexa対応とする前提条件
- 電気工事可能な物件であること(借家の場合には大家さんと相談)
- 電気工事士資格を持っているか、電気屋さんに依頼可能であること
LED蛍光灯のスマート家電化に必要な物
- Amazon純正 スマートプラグ (Works with Alexa認定)・・・1,980円
- ベター小型コードコネクタボディW/P WH4615P・・・・・70円前後
- スナップキャップ(ホワイト)/P・・・・・・・・・・・・・100円前後
スマートプラグはTP-Link製の方が安い為、Amazon純正品が発売されるまでは利用していました。しかし、数か月に一度突然使えなくなり、都度セットアップのし直しが必要となったため、3台利用していたTP-Link製は全て処分し、Amazon純正品を使うようにしました。
証明用のスマートプラグは天井付近に設置することが多い為、トラブルで電気がつかない真っ暗な部屋で「うまく動かないときはスマートプラグのボタンからON/OFFする」リカバリ方法は難しい為、数百円高くとも安定したスマートプラグを購入した方がスマートホームをエンジョイできます。
LED蛍光灯のスマート家電化方法
蛍光灯の壁スイッチをOFFにした後、下記のようにします。(電気工事士資格必須でもっていない人は電気屋さんにお願いする必要があります)
LED蛍光灯は天井からLED蛍光灯に直接配線されています。その配線を途中で切断して、切断箇所のブレーカー側を「ベター小型コードコネクタボディW/P WH4615P」に加工し、蛍光灯側を「スナップキャップ(ホワイト)/P」にします。その間に「Amazon純正 スマートプラグ (Works with Alexa認定)」を接続して、蛍光灯のカバー内や天井に部品を埋め、スマートプラグの設定を完了させます。

本件、本当はスマートな壁スイッチ(例えばこういう製品です)が国内で有名なメーカーから発売されていればそれを使えばいいのですが、日本国内では適当な商品がまだ発売されていないです。
使い勝手について
Alexa第2世代が出てきてすぐにスマートホームに興味を持ち、かれこれ2,3年はAlexaのある生活をしてきました。その中でAlexaでON/OFFした回数の一番多い物は証明、特に寝室証明でした。
「アレクサ、電気つけて」で一番助かったものを順番に並べると以下のようになります
- 寝室の照明
- 子供部屋の照明
- 子供部屋のエアコン
- 寝室のエアコン
- テレビ
- 玄関の電気
- それ以外の照明
- 空気清浄機
もちろん、「アレクサ、おやすみ」には、上記1~7のOFFが設定されており、寝るときには消し忘れの内容にしています。ですので我が家では毎日寝るときにアレクサに寝る挨拶をするのが当たり前になっており、それが無いと生活がかなり不便になる程役に立っています。
証明のスマート家電化方法の条件別選択肢まとめ
既設照明をスマート家電化する方法は幾つもありますが、一番コストが安く出来る方法をまとめておきます。もしも、新築の照明を考えている場合には、据え付け型の照明ではなくシーリングライト、電球(E26)にしておくことをお勧めします。それらの場合には照明タイプ変更時に電気屋さんを呼ぶ必要が無い為、安価に照明を変更可能です。
既設照明 | 手法 | コスト(物品) | コスト(工事費) | |
蛍光灯 | 当記事の方法 | 3,000円 ・ベター小型コードコネクタボディ ・スナップキャップ ・Amazon純正 スマートプラグ | 0円(自前工事)~ 9,800円(電気屋さんへ依頼)程度 | |
蛍光灯 | シーリングライト化 | 20,000円程度 ・スマートシーリングライト ・丸型フル引掛シーリング | 同上 | |
シーリングライト | リモコン化 | ・RS-WFIREX3 ・赤外線リモコン付きシーリングライト ※既存シーリングライトがリモコンタイプ出なかった場合には、「照明リモコンスイッチ」を使う事も可能ですが、この機会にライト自体を買い替えてもいいような気もします。 ※赤外線リモコンを押した際に動作を RS-WFIREX3 に覚えさせる必要があります。ONとOFFが明確に異なるシーリングライトを選択してください。ON/OFFを反転させる命令を投げる赤外線リモコンだった場合、「一律で電気を消したい」と言う操作に対応できません。 | 0円 ※シーリングライトは簡単につけ外しできます | |
電球(E26) | Wifiスマート電球化 | 3,000円~4,000円 ・KL110 等 | 0円 | |
電球(E26) | zigbeeスマート電球化 | 5,000円~20,000円 ・Philips Hue ※zigbeeを選択する場合、zigbeeをコントロールする為の親機が必要です。具体的には「Hueブリッジ」等です。電球と一緒に購入した方がセット価格でお買い得な事が多いです。 ※実は、Amazon Echo(Dotは含まない)や、Echo Showの高価格帯モデルはzigbeeをサポートしている為、それ単体でzigbeeの親機となれます(Hueブリッジ不要です)。 | 0円 |
なお、LED化していない昔ながらの蛍光灯も上記表の「蛍光灯」と同じ対応が可能です。但し、昔ながらの蛍光灯は証明一本当たり30~50ワットを消費する為、LED化する事で一本当たり14ワットまで消費電力を削減することが可能です。もしも、電気屋さんを呼ぶようでしたら併せて交換することをお勧めします。お勧めのLED蛍光灯は「Philips社のMASTER LEDtubeシリーズ」です。昼白色、電球色等の色の違いと、蛍光灯の長さ(1200mmと580mm)があるので、購入時に気を付けてください。学校などの教室にあった長い物が1200mmで、キッチンの洗い場等にちょこんとある事が多い物が580mmの方です。
「MASTER LEDtubeシリーズ」 の場合、既設の蛍光灯ベース部分の配線を説明書の通りに繋ぎ変えるだけで、取り付け可能なため、電気屋さんにまとめてお願いする場合には、一本当たりの手間賃は3,000円程度で交渉可能かと思います(基本的に単発工事で3,000円とかは普段の付き合いが無いと厳しいです。日当2万で7か所~14か所といった具合に纏めてお願いすると、依頼側、電気屋さん両方で嬉しいと思います)。