TP-Link Archer C6 v2へOpenWRT最新版を導入


無線LANルータでVLANを使いたい為に、3000円前後で入手可能なTP-Link Archer C6 v2にOpenWRTを導入しました。

休日に実益を兼ねて趣味で遊ぶのに丁度良い内容だと思います。また、一式そろえると1万円近くの支出となるraspberry piの代わりにLinuxサーバを動かしたいような要件に、Linuxが入った格安ルータとして導入するのはありかと思います。

TP-Link Archer C6 v2の紹介

Amazonで2,500円(セール時)~3,300円で購入可能な格安Wifiルータです。特徴は以下の通り。

  • 11ac MU-MIMO
  • ビームフォーミング
  • 全ポートギガビット
  • デュアルバンド AC1200 867 + 300Mbps
  • OneMesh対応
  • 安定しているが、機能が少ない

導入要件

今回の一番の目的は、余った無線LANルータをVLAN対応の高機能スイッチへ転用することです。無線については機能上有効化することは出来ますが、電波法対策で設定画面は一時的に表示していますが、有効化しての運用はしないことをお勧めします。(インストール後に国コードを設定することで、その国に合わせた設定で無線のみが利用可能となるようですが、設定したとしても技適回りがクリアできるか不明瞭です。USBポートがあるルータであれば、そこに技適が取れている無線LANを追加することで、電波法に触れなくなるかもしれません。)

なお、OpenWRT化直後は無線無効が初期設定ですので、あえて無線を有効化しない限りは、電波を飛ばすことは無いはずです。

また、今回の導入要件は以下の通りです。

  • VLANを利用可能としたい
  • トラフィック量や機器の状態等を管理したい(TP-Link Archer C6 v2オリジナルファームウェアでは出来ない)
  • その他機能を好みに合わせて導入したい
  • ルータとして利用する際にはIPv4/IPv6共にまともなACL設定を施したい

下調べ

OpenWRTオフィシャルサイトで「TP-Link Archer C6 v2」について調べます。どうも、サイト上はEU・RU、USしか存在せず、EU・RUはUSよりもフラッシュメモリのサイズが小さいようです。「で、JPは?」と思いましたが、書いていませんでした。ここでは、OpenWRT化後に確認した値を記載しておきます。

項目備考
CPUQualcomm Atheros QCA9563
メモリ128MB
フラッシュメモリEU・RU:8MB、US:16MB、JP:8MBOpenWRT化後にカーネルログから、JPのサイズを確認
USとJPが同じ仕様である事を期待しましたが、EU/RUと同じ仕様でした

上記ページのInstallationにある、リンクよりファームウェアをダウンロードします。(下図赤字部分がダウンロードリンク)

上記の他に「VMware上にOpenWRT(luci)最新版をインストール」の通り、VmwareにOpenWRTを導入して、その環境下で出来る事を確認しています。「OpenWRT化しても、何が出来るのかわからないな~。」という方は、上記リンク先に、Vmwareへのインストールと、各管理画面を紹介しているので、先にご確認ください。

実機でソフトウェアの追加導入前に、事前検証する壊してもいいOpenWRT環境が入手できるという意味でもお勧めです。

ファームウェア書き換え(OpenWRT化)

知ら調べでダウンロードしたファームウェアを書き込みます。ここからは、当たり前ですが自己責任でお願いします。

なお、OpenWRT化することで、技適認証が無効となる可能性もございますので、日本国内で利用する場合には、必要に応じてWifiを無効化して高機能ルータとして利用する使途もご検討いただけると良いかと存じます。

TP-Link Archer C6 v2にログインして、システムツールのファームウェアアップグレードから、手動アップグレードで参照を選択します。

事前にダウンロードしておいたsuqshfsのファームウェアを選択します。

そして、アップグレードを押下。

ファームウェアのアップグレードを行うか聞かれるので、「はい」を押下。

ファームウェアのアップグレードが完了するまで数分ほど待ちます。

ファームウェアのアップグレードが完了すると、ルータが再起動します。

TP-Link Archer C6 v2のLEDが点滅して再起動後、LEDの点灯が1つ、ないしは2つになったまま安定すると思います。心配な人は10分ほど放置してください。

この後、TP-Link Archer C6 v2のLAN側インターフェースと、作業用PCをLANケーブルで直結します。他のLANケーブルは外しておくと良いです。

TP-Link Archer C6 v2をOpenWRT化した直後は、TP-Link Archer C6 v2(以下、ルータと書きます)上でDHCPサーバが動いていませんでした。つまり、いくら待っても作業用PCにIPアドレスがDHCPで設定されることが無かったですが、ルータ自身のIPは192.168.1.1が設定されています。よって、作業用PCのIPアドレスを手動で192.168.1.140等、適当なIPに設定して、SSH(Putty)でルータに接続してください。

ルータにログインしたら、以下の画面が表示されるので、ユーザー名:root、パスワード:なし(何も入力せずにエンター)でSSHログインします。

ログインすると、上記画面となります。

この状態では、まだGUIによる設定画面はインストールされていない為、SSHでの設定しかできません。SSHだけだと正直大変なので、これからGUI管理コンソールであるluciをインストールします。

SSHコンソール上で実行するコマンドは以下の通り。

opkg update
opkg install luci
opkg update
opkg install luci-ssl
/etc/init.d/uhttpd restart

上記までで、luciによるGUI管理コンソールが起動しました。ここからはブラウザによる作業です。

https://192.168.1.1/にブラウザ(Chrome/Edge/Firefox/Opera等)でアクセスしてください。初回ログインパスワードはSSHログイン時同様(root/なし)です。

OpenWRTは自己署名証明書でSSL/TLS暗号化を行っているため、上記警告が出ますが、無視して以下ログイン画面からログインしてください。

初期パスワード変更

System>Administrationを選択します。

以下のようにパスワードを入力してSAVEをクリックします。

ここまでで一通りのインストールは完了しました。

・・・が、まだ英語画面のままなので日本語化します。

OpenWRTの日本語化を行う

日本語化は、コンソール画面から「opkg install luci-i18n-base-ja」してもいいのですが、ここは分かりやすさを優先して、GUI画面からの日本語化方法を解説します。

System>Softwareを選択。

ソフトウェア画面からは、3000以上のパッケージがインストール可能ですが、この画面で、「luci-i18n-base-ja」を検索します。

「luci-i18n-base-ja」を検索して、インストールします。

インストールにあたって、以下画面が出ますので、「Install」を押下。

Dismissを押下。

他のタブを選択すると、下図の通り日本語化されています。

TP-Link Archer C6 v2をOpenWRT化して何が出来るのか?

導入要件に記載していた全てが満たされます。今回は、実機にインストールした為、実機にインストールしなければ有効とならない機能を先にご紹介します。

ログイン直後のシステムステータス画面

LED設定画面

無線デバイス一覧画面

無線ネットワーク設定画面

ここから、動作周波数、最大送信出力等を設定可能です。

無線ネットワーク詳細設定画面

無線セキュリティ画面

802.11r 高速ローミングを有効にした場合の無線セキュリティ

MACアドレスフィルタ

詳細設定

スイッチ設定

他の画面は、Vmwareにインストールした時と大差ない為、以下画像は「VMware上にOpenWRT(luci)最新版をインストール」の画像を使っています。

ファイアウォールステータス(IPv4)

ファイアウォールステータス(IPv6)

ルート

システムログ

カーネルログ

プロセス

負荷

トラフィック

接続数

システム、システムプロパティ、一般設定

ロギング

時刻同期(NTP)

言語とスタイル

ルーターパスワード

SSHアクセス

SSHキー

ソフトウェア

スタートアップ

スケジュールタスク

フラッシュ操作

設定

再起動

インターフェース

DHCPおよびDNS

TFTP

詳細設定

静的リース

ネットワークユーティリティ

Firewall Zone Settings

ポートフォワード

トラフィックルール

NAT設定

カスタムルール

参考にしたページ

最後に

3000円前後で入手可能なTP-Link Archer C6 v2ですが、OpenWRTを導入することで、色々なことに利用できるルータとなりました。luci-から始まるパッケージは、GUIインターフェースを持ったパッケージのようですので、ご参考までにどのような機能を追加可能か、下記にリストアップしておきます。

luci-app-acme
luci-app-adblock
luci-app-advanced-reboot
luci-app-ahcp
luci-app-aria2
luci-app-attendedsysupgrade
luci-app-banip
luci-app-bcp38
luci-app-bird1-ipv4
luci-app-bird1-ipv6
luci-app-bmx6
luci-app-bmx7
luci-app-cjdns
luci-app-clamav
luci-app-commands
luci-app-cshark
luci-app-dcwapd
luci-app-ddns
luci-app-diag-core
luci-app-dnscrypt-proxy
luci-app-dump1090
luci-app-dynapoint
luci-app-e2guardian
luci-app-firewall
luci-app-freifunk-diagnostics
luci-app-freifunk-policyrouting
luci-app-freifunk-widgets
luci-app-fwknopd
luci-app-hd-idle
luci-app-hnet
luci-app-https-dns-proxy
luci-app-ksmbd
luci-app-lxc
luci-app-meshwizard
luci-app-minidlna
luci-app-mjpg-streamer
luci-app-mosquitto
luci-app-mwan3
luci-app-nextdns
luci-app-nft-qos
luci-app-nlbwmon
luci-app-ntpc
luci-app-nut
luci-app-ocserv
luci-app-olsr
luci-app-olsr-services
luci-app-olsr-viz
luci-app-openvpn
luci-app-opkg
luci-app-p910nd
luci-app-pagekitec
luci-app-polipo
luci-app-privoxy
luci-app-qos
luci-app-radicale
luci-app-radicale2
luci-app-rosy-file-server
luci-app-rp-pppoe-server
luci-app-samba
luci-app-samba4
luci-app-shadowsocks-libev
luci-app-shairplay
luci-app-siitwizard
luci-app-simple-adblock
luci-app-snmpd
luci-app-splash
luci-app-sqm
luci-app-squid
luci-app-statistics
luci-app-tinyproxy
luci-app-transmission
luci-app-travelmate
luci-app-ttyd
luci-app-udpxy
luci-app-uhttpd
luci-app-unbound
luci-app-upnp
luci-app-vnstat
luci-app-vpn-policy-routing
luci-app-vpnbypass
luci-app-watchcat
luci-app-wifischedule
luci-app-wireguard
luci-app-wol
luci-base
luci-compat
luci-i18n-adblock-ja
luci-i18n-advanced-reboot-ja
luci-i18n-ahcp-ja
luci-i18n-aria2-ja
luci-i18n-attendedsysupgrade-ja
luci-i18n-banip-ja
luci-i18n-base-ja
luci-i18n-bcp38-ja
luci-i18n-bmx7-ja
luci-i18n-clamav-ja
luci-i18n-commands-ja
luci-i18n-cshark-ja
luci-i18n-dcwapd-ja
luci-i18n-ddns-ja
luci-i18n-diag-core-ja
luci-i18n-dnscrypt-proxy-ja
luci-i18n-dump1090-ja
luci-i18n-dynapoint-ja
luci-i18n-firewall-ja
luci-i18n-freifunk-ja
luci-i18n-freifunk-policyrouting-ja
luci-i18n-fwknopd-ja
luci-i18n-hd-idle-ja
luci-i18n-https-dns-proxy-ja
luci-i18n-ksmbd-ja
luci-i18n-lxc-ja
luci-i18n-meshwizard-ja
luci-i18n-minidlna-ja
luci-i18n-mjpg-streamer-ja
luci-i18n-mwan3-ja
luci-i18n-nextdns-ja
luci-i18n-nft-qos-ja
luci-i18n-nlbwmon-ja
luci-i18n-ntpc-ja
luci-i18n-nut-ja
luci-i18n-ocserv-ja
luci-i18n-olsr-ja
luci-i18n-olsr-services-ja
luci-i18n-olsr-viz-ja
luci-i18n-openvpn-ja
luci-i18n-opkg-ja
luci-i18n-p910nd-ja
luci-i18n-pagekitec-ja
luci-i18n-polipo-ja
luci-i18n-privoxy-ja
luci-i18n-qos-ja
luci-i18n-radicale-ja
luci-i18n-radicale2-ja
luci-i18n-rp-pppoe-server-ja
luci-i18n-samba-ja
luci-i18n-samba4-ja
luci-i18n-shadowsocks-libev-ja
luci-i18n-shairplay-ja
luci-i18n-simple-adblock-ja
luci-i18n-splash-ja
luci-i18n-squid-ja
luci-i18n-statistics-ja
luci-i18n-tinyproxy-ja
luci-i18n-transmission-ja
luci-i18n-travelmate-ja
luci-i18n-ttyd-ja
luci-i18n-udpxy-ja
luci-i18n-uhttpd-ja
luci-i18n-unbound-ja
luci-i18n-upnp-ja
luci-i18n-vnstat-ja
luci-i18n-vpn-policy-routing-ja
luci-i18n-vpnbypass-ja
luci-i18n-watchcat-ja
luci-i18n-wifischedule-ja
luci-i18n-wireguard-ja
luci-i18n-wol-ja
luci-lib-dracula
luci-lib-httpclient
luci-lib-httpprotoutils
luci-lib-ip
luci-lib-ipkg
luci-lib-iptparser
luci-lib-jquery-1-4
luci-lib-json
luci-lib-jsonc
luci-lib-nixio
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