ubuntu14.04 LTSのインストールと初期設定方法です。(デスクトップ版のkubuntu14.04 LTSの設定はこちら)
Ubuntu14.04になって一番うれしい事は最新のソフトウェアが使えるようになった事と、2年おきにリリースされるLTS(Long Term Support)なので、2019年4月までサポートがある事でしょうか。
新しいOSを使い始める際のお約束として、Ubuntu14.04のリリースノートには軽く目を通します。気になった点は下記。
- Ubuntu Linux kernel 3.13.0-24.46
- 高精細ディスプレイ対応
- OpenStack 2014.1
- Open vSwitch 2.0.1
- AppArmor、Upstart 1.12.1、Apache 2.4、PHP 5.5、Juju 1.18.1
- MAAS 1.5、Libvirt 1.2.2、Qemu 2.0.0、Libvirt 1.2.2、LXC 1.0
ApacheやPHP、それにAppArmorが最新化されているので、他のソフトウェアをインストールする際には、セキュリティ設定回りで少し対処する 必要があるかもしれませんね。他にもカーネルが新しくなっているので、Linux用のドライバを別途コ ンパイルしてインストールしているような環境では問題が出るかも。例えばPT1/PT2等。PT3は大丈夫だと思います。
Ubuntu14.04 LTSのインストール
ISOイメージはUbuntuのダウンロードサイトから入手してください。WindowsやMACでDVDに焼き付けて、そのDVDをDVD-ROMドライブに入れた後にマシンを起動させます。インストーラが始まらない場合には、BIOSでブートの順番を修正してください。
基本的にスクリーンショットで記載します。選択するべき個所は選択済みの状態でスクリーンショットを取っています。
デフォルトのまま進めていくだけなので、単純作業です。スクリーンショットを見ながら進めれば、マシンスペックにもよりますが、20分程度でインストールできると思います。
日本語を選択。
Ubuntu Serverをインストールを選択
翻訳が完全ではないのはいつもの事。はいを選択。
場所は、日本を選択。
キーボードは普通は日本語だと思います。英語版キーボードは少し下にあります。
ホスト名。後で変更可能。/etc/hostnameに書き込まれる。変更時にはその中身を書き換えて、/etc/hostsも同様に修正するだけ。
デフォルトのユーザーの作成。好きな名前を入れてください。後でadduserコマンドで追加する事も可能です。
同上。勝手に入っているはず。
パスワードを入れる。
パスワードの再入力。
8文字以下のパスワードだと警告される。後でpasswdコマンドで訂正可能。
ホームディレクトリを暗号化する必要は無い。暗号化したい場合にははいを選択。
時刻同期を待つ。
時間の設定。そのままはいを選択。
ディスクのパーティショニング。ディスク全体を使ってLVMをセットアップするを選択。
利用するディスクを選択します。HDDの型番が出ているはずです。
ディスクへ変更を書き込んでLVMを設定する。
利用する容量を入れる。デフォルトで最大容量が入っているので、そのまま続けるを選択。
ディスクのパーティショニング終わり。
インターネットへの接続にプロキシを使っている場合には入力します。企業ユーザーの場合にはプロキシを使っている事が多いですが、一般家庭で使っている事はまずないので、何も入力せずにエンターキーを押します。
自動的にアップデートを適用するかの選択。例えばカーネル組み込みのドライバ以外を手動インストールしている場合等は、止めた方が良い。
定期的にapt-getで手動アップデートした方が、トラブルにも遭遇しにくいので、自動的にアップデートしないを選択。
ソフトウェアの選択。サーバー用途ならOpenSSH Serverだけは入れておきます。これでsshでアクセス可能になります。インストール後にapt-get install sshでも良いですけどね。
GRUBをインストールします。これをインストールしないとブートできません。
インストール完了したら、DVDディスクを抜いてつづけるを押します。
勝手に再起動します。
再起動完了後。ログイン時には作成したユーザーとパスワードでログイン。
インストール完了。
インストール後にパッケージのアップデート
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
IPを固定にする
sudo vi /etc/network/interfaces
# 元々あったdhcpの項目をコメントアウト # auto eth0 # iface eth0 inet dhcp # 好きなIPアドレスを入力 # dns-nameserversは/etc/network/interfacesで指定すること。 auto eth0 iface eth0 inet static address 192.168.11.200 netmask 255.255.255.0 network 192.168.11.0 broadcast 192.168.11.255 gateway 192.168.11.1 dns-nameservers 192.168.11.1
取りあえず再起動。(sudo service networking restartでネットワークだけ再起動でもOK)
sudo reboot
ターミナルで文字化けする場合
SSHでは大丈夫ですが、端末から操作しようとすると、日本語部分が文字化けしていて見難いです。取りあえず、英語表記にしてしまいましょう。初期セットアップ時や、トラぶった時にサクッとexport LANG=Cすれば、文字化けが直ります。
export LANG=C